公報送るだけで一万円?

公報送るだけで一万円?


 昨年弊所より依頼した中国移行案件の特許公報が8月に中国で発行されたために、特許の公開公報、及び実体審査に移行する旨の通知の書類が、某大手中国特許事務所よりエアメールで突然書類で弊所に届きました。

 わざわざ書類で送っていただきご親切にありがとうございます~、と思って最後のページを見たら請求書が入っていました。そこには、公開公報を送ってくるのと、実体審査に入る通知(定型書面)を送ってくるのに、手数料9384円と記載されていました(上記写真を参照のこと)。中国と日本の物価は当然違うので日本人の感覚なら2~3万円というところでしょうか。

 このようなサービス料金はこのインターネットの時代に本当に正当なのでしょうか?(正直、弊所では全く必要ないと考えています)

 今の時代、公報が発行されたらメールで公報のPDFデータをお送りいただければ弊所はそれで充分です。また、そのほうが書類がかさばらなくて助かります。あと、実体審査に入る通知も定型文なのだからPDFデータにしてメールで送ってもらったほうが嬉しいです。そこで費用が発生するとしてもせいぜい3000円ぐらいが妥当ではないでしょうか。

 どうして1万円もかかるの?というのが正直な感想です。それも、何もこちら側に聞くことなく送ってきてその上に請求書が入っているという感じです(詐欺に近いものがあります)。多分、向こう側は皆にやっているとか言うのでしょうが、、、そのような言葉もどこまで本当か、、、実際に検証しないとわからないことを並べられてもという感じです。

 こうやって大体の大手特許事務所様はことあるごとに、(少なくとも私には)必要なのかよくわからない費用を、こちら側に断りもなく定期的に請求してきますので特に出願人様は、注意した方が良いです。このような少額の請求も塵も積もれば山となりますので。

 たかが一万円ぐらいでがたがた騒ぐな、、、と言われるかもしれませんが、弊所ではこのような事務所は高く評価はしません。でも、実際には、そうやって徐々に外国事務所の選別をやっていくしかないのかなとも思います。

 今回は多少の毒を吐かせて頂きました。

 蓑和田国際特許事務所 蓑和田 登

2017年08月30日