中国における植物特許(植物の権利)に関して

中国における植物特許に関して

 

 去年(2017年)にニュースとなっており、最近よくテレビで取り上げられているのが日本の野菜・果物・花などの優良品種が勝手に海外(主に中国や韓国)に持ち出され、それに基づいて品種改良されて、外国が大儲けしているという話です。

 例えば、有名な話では、日本のイチゴの苗が勝手に中国・韓国に持っていかれ、そこから中国製・韓国製として東南アジアに売られ日本の輸出機会が奪われ、200億以上の損失が出ていることがニュースになっていました。きちんと品種登録や植物特許など海外での知財権を持っていれば損害賠償できたうえに、年間16億円のロイヤリティーが入っていたそうです。上の写真のシャインマスカットという優良品種も、中国で栽培成功されて、産地化されてしまいました。

 また、育種家の人は海外での知財(品種登録、植物特許、商標)には疎い人が多く、またそれを啓蒙活動していなかったことが知財の専門家としては非常に悔やまれます。最初の数十万円を惜しんだための結果かと思います。

 植物品種の権利化、保護システム(特に中国等におけるもの)に関しては、少々ややこしく、このような分野を扱える経験のある弁理士は少ないです。一弁理士として、知財の専門家として、今後、このようなことがないように特に日本の農製品を海外市場に広げていくために、植物の知財の重要性を訴える必要性があると考えております。

 そこでですが、今回は、中国での植物の権利の保護、に関して詳細を弊所ホームページに掲載しましたので、それを報告させて頂きます。詳細に関してはこちらのページに書かせて頂いておりますのでよろしければご参照下さい。

 日本人の弁理士で海外における植物の権利化の経験があり、植物の権利に知識のある弁理士は非常に少ないです。弊所の弁理士はその経験・知識を有しておりますので、そのような植物の日本・特に海外での権利が必要なお客様がおられたら是非遠慮なくお声かけ下さい。

 蓑和田国際特許事務所 蓑和田 登


2018年04月12日