インドの特許事務所

インドの特許事務所

 昨日インドの特許事務所から突然エアメールが届きました。当然、会ったことも聞いたこともないインドの特許事務所です。

 何かの仕事かなと期待しつつ思封を切ると、つい先日公開された弊所の国際公開に関するもので、端的に言えば、インドに移行する場合には是非弊所にご依頼を、ということでありました(上の写真をご参照のこと)。

 確かに、以前、同じクライアントでインド移行した案件があったが、そこまでチェックしてのことなのだろうと推測できます。また、インドらしいのは、インドへの移行期限まで記載されていたが、その日付が間違っていた点でしょうか。

 しかしながら、その商魂にある意味感心しました。国際公報を逐次チェックして、めぼしいと思うところにはダイレクトメールを送る。商売を成功させるにはそこまでやる必要性があるのかもしれません。

 一般的に言えば、特許事務所の弁理士というのは基本職人気質の人が非常に多いために、いい仕事をしていれば仕事がくる、と考えている人が多いと思いますが、実際は、いい仕事をしているだけでは仕事は来ません。よく言われるのは、おいしいパンを作るだけではダメで、おいしいパンを作っていることを皆に知ってもらうことが重要です。要は広告でしょうか。そして、一旦おいしいパンであると分かれば噂も拡がりお客さんは嫌でもついてきます。

 そのためには、現代の特許事務所で言えばSearch Engine Optimization的なことが重要になるだろうと考えており、ブログを始めた次第です。

 しかしながら、そんなことを色々考えていると、本業の明細書作成より本当に事務的な仕事が多くなり、勤務時には感じていなかった事務の仕事の重要さに気付かされます。

 蓑和田国際特許事務所 蓑和田 登

2017年06月19日